BLOG by tdswordsworks

ACTIVATE MY MIND. Still Feb 4th 2004 -twitterに書ききれない雑感など-

2008年02月

東京都写真美術館で開催中の
「映像をめぐる7夜-SEVEN NIGHTS, SEVEN LIGHTS-」
第4夜「フリッカー・ナイト」に参加してきました!


「フリッカー」という光を明滅させる表現技法を使った前衛映画を
集めて上映するという、相当マニアックなイベント。

ポケモンの「ポリゴン事件」以降、
特にアニメーションではフリッカーを使った表現が激減。
テレビではまずお目にかかれなくなったジャンルのフィルムアートです。

2年前にも大学の授業でこれらの作品群を鑑賞してて、
http://tds.blog.drecom.jp/archive/232
それをきっかけにショートフィルムに興味を持ったんです。
だから今回のイベントの開催を知って、「行くっきゃない」と。


「ポリゴン」の後光は赤と青の明滅だった(俺もテレビで見てた)けど、
今回観たのはモノクロのものがメイン。

最初の数分はすこーし頭が痛い感覚もあるけど、
そのあとは気分がハイになるよう。
スクリーンの枠を超えて会場全体がフリッカーしている画面になるような、
なかなか体験できない、アクティブな映像鑑賞。


アヴァンギャルドな夜でした。




デジタル・リマスタリングされたYMOの音源を
このたび初めて聴くことになったんですが、
正直、70年代の日本にこういう音楽が流れていたことに、
ひたすら驚くしかないです。


これまでYMOを僕が聴こうとしなかったのは、それが、
自分が大好きなエレクトロニカやテクノミュージックにとっての
原始時代の化石のようなものであると思ってたからだと思います。

僕らが、アウストラロピテクスや北京原人に対して、
彼らは生産性が低く、野蛮で、理解し合えないという印象を持ち、
むしろ自分たちの祖先だなんて考えただけで嫌悪感をおぼえる、
ということに、似ているかもしれません。

その原始の音楽は政治的に幼稚で、単細胞的で、現在の音楽にとって、
ふりかえりたくない若い頃の失敗みたいなものだと、
勝手に思い込んでいました。



それがそれが、
味付けが違うだけで鮮度も美味しさも今と何も変わらない、
何の遜色もない曲になってるんです。

当時のTECHNOLOGY最先端の象徴としてTOKIOがあって、
彼らがTECHNOPOLISなんて曲を書くのは確信犯だろうと思うのですが、
確信犯としてYMOをやってたってことはたぶん本当で、
今でもそういう音楽的アプローチって難しいので、
やっぱり評価される離れ業なんだなと、思うわけです。


それがカッコいいかどうかなんて時代の趨勢に左右されてしまうけど、
そうならない響かせ方を嗅ぎつけたYMOの勝利なんだと感じました。



大友克洋監督×CUP NOODLE、
超カッコいいアニメーション『FREEDOM』!


異常気象とそれに伴う資源争奪戦争によって文明の後退した地球が、
「自由」の象徴なのだとしたら、

地球の様子を隠匿する政府が管理する、月面都市EDENの平和な社会は、
なにを暗示しているのだろうか?





会社のオフィスが市ヶ谷から四谷(曙橋のあたり)へ移転したことで、
新規で定期券を購入しました。

東武伊勢崎線→東京メトロ日比谷線→JR総武線

から

東武伊勢崎線→東京メトロ千代田線→都営新宿線

に変更なのですが、
ここでひとつ落とし穴。

これまでは私鉄区間をPASMO、JRをSuicaで利用していたのです。
今度は3路線とも私鉄になるので1枚にまとめられると思いきや、
連絡定期券は2社間までしか適用できないのです。
(2008年2月現在。今春をメドに3社以上でも利用できるようになるとの事)

東京メトロ・都営の連絡定期券では運賃の割引があり、
(最低額で購入するように会社から指示されているため)
東武線と地下鉄で区切って2枚購入することになるのです。
し、か、し、
実は東武線から東京メトロに乗り換える北千住駅では、
改札を出ずに乗り換えてしまうのがふつうなので、
新御茶ノ水駅で千代田線を降りるときに、
2枚の乗車券を重ねて改札機に通さなければなりません。
もし、PASMO2枚、あるいはPASMOと磁気定期券で乗車している場合、
いちいち窓口で確認してもらわなければいけないのです。

つまりこの度、磁気定期券2枚購入いたしました。
パスネットも販売中止になるようなこのご時勢にです。
乗り越す場合は、自動精算機も使えません。


あ"ーめんどくさい。






人に影響を与えること


僕が今の会社に入るきっかけをつくった方のブログです。


そんな方が、一企業の採用担当者として、
「人に影響を与える」ことについて考えを書かれています。

就職活動をする学生と話していると、
「人に影響を与えられるようになりたい」という目標を掲げる人が多い、
ということなんですが、、、

かくいう僕もそうでした。
今でも変わりませんが。



けれど、そんなことはいつだって誰にだってできる、と、
そういう甘い考えを斬っています。

相手と異なる経験をしていれば、
相手よりも長くこの世界で暮らしていれば、
相手に何らかの気づきを与えることは、
むしろ最低限できることなんじゃない?というのです。


□だれに
□どうやって
□どんな影響を
□なんのために
   与えたいのか?


今の僕には、これらのことを明確にしてしまう覚悟はありません。


やる気を失くした目の前の友人に影響を与えればそれでいいのか、
社会の大衆に対して影響を与えることを本気で目指すのか、

会話で?表情で?仕事の成果で?システマチックに?
どんなコミュニケーション手段で影響を与えようと考えているのか、

伝えたいと思っている、自分の中にある価値って何?
ポジティブネス?正義?感性?サービス?

そもそも、その影響を与えることって、どんな意味があることなのか?
自己満足ではない価値がそこにあるのか?これがいちばん大事。




人材系・教育系・広告系の会社を志望する学生に
「人に影響を与える」ことを目標に掲げる人が多いと僕は感じます。

でも、メーカーでも金融でも建設でも小売でも商社でも、
人に影響を与えることはできるし、
それがビジネスパーソンとしての義務だと思います。


人に影響を与えずに生きるなんて無価値なこと、許されないだろうし、
僕はいのちあるかぎり、その質と量を追い求めたいと思います。



少なくとも、このブログの記事を書いたKさんが僕にしたように、
相手の人生を巻き込むようなハッとするような気づきを
与えられるようになりたいと、思っています。




2月2日より公開された映画。
「リアル鬼ごっこ」、見てきました!

「全国の佐藤さん、
あなたたちはあまりにも数が多いので、少し数を減らします」
こんな奇抜な設定が、この映画のおもしろさを支えている。

原作は、SF小説の作家が19歳のときに書いたデビュー作だとか。
だからなのか、ストーリー展開はシンプルで、
中盤で明かされる裏設定も実はありふれた感じがある。

でもそれを絶妙にフォローするのがキャラ設定かもしれない。
2つの世界を対比させるために、キャラクターが際立って確立されている。
だからけっこう痛快なんだ。


それと何よりこの映画が面白いのは、必死な演技じゃないかと思う。
鬼ごっこだけあって走るシーンが多い。
CGもスタントも使わないリアルな躍動感がいい。


もうひとつ書き添えておきたいのは、この作品のコスプレ性。
主人公は、全編を通してずーっと学ラン。
その幼なじみもずーっとブレザーの制服。
学校が閉鎖されてるなら着替えりゃいいのに。と思うけど、
それが舞台衣装的には好ましいんだと思う。


鬼ごっこのターゲットととなって逃げる俊足の主人公「佐藤翼」は、
「グミ・チョコレート・パイン」でも主役を演じた石田卓也が務める。

役作りのために9kgも増量するなんてマジな若手俳優じゃん。
顔立ちは整っているけどイケメンの部類ではなく、
でも競争の激しい「イケメン市場」から距離を置くことで、
今後シリアス系ドラマの主役に起用されてきそうで、
大物になりそうな予感。






『3時間熟睡法』という本を読みました。
覚えておけば役に立ちそうなのでここにメモしておきます。

?寝すぎは良くない。
  頭を使っている時間をできるだけ多くした方がいいそうです。
  副交感神経が働く(弛緩している)状態を減らせ、とのことです。
  つまり、生殖器が疼いているとき頭が働かないのと同じ理由でしょう。

?2度寝も良くない。
  ノンレム睡眠、つまり深い眠りに入らないと寝不足解消には効果なし。
  一度覚醒してしまった直後の睡眠は、気持ちいいだけの「惰眠」だと。

?食後の昼寝は、寝不足解消にはならない。
  これはびっくりですね。
  一時的に消化器に血流を集中させるために脳の働きが鈍くなり、
  眠くなるのが、食後の眠気のメカニズムだそうです。
  言い換えれば、ここで寝てもなんの得にもならない。
  耳を横に引っ張れば眠気は覚めるからがんばれ、と書かれてました。

?生活リズムをなるべく一定にすることが、最も重要。
  ふつうに考えれば当然だけど、
  同じ生活リズムを体に覚えさせることで、
  眠りに入る時間も短縮できて効率的に体力を回復できる。
  そういうことなんです。



やってます!今年は国立新美術館で。

第11回文化庁メディア芸術祭

(ちなみにこの芸術祭のWebサイト、ページ構造が非常にわかりづらい・・・。)


今年はなんと、学園祭やその他のイベントの運営でお世話になった
大学の後輩、坂本のどかちゃんの作品も展示されてる!!

作品名は「ためいきまじり」。
のどかちゃんワールド全開です!



開催は17日(日)まで。入場無料。
休日は激混みなので要注意。

オレは去年は2回行きました。
今年は期間中3回行く予定です。
行けばぜったい楽しめるから、みんなも行ってみて!



雲海の切れ目、水平な線の上と下に


強く優しい雲の大平原が波を打ち
少しの混じり気もない青色を讃える空がそれを覆う


俺はこの無垢な雄大さに どうしようもなく
恋しているのだと思う




東に針路をとる航空機から望む夕暮れは
急速に色を濃くしながら 青色も白色も染めてゆく

羽田へ向けて高度を下げてゆけば 夕闇はさらに暗くなり
眼下に拡がるのは人間の暮らす星の街








こんな詩を思いついたのは、
鹿児島から羽田へ向かう飛行機の中だった。

オレのもうひとつのブログに早速upload音符

tdsWordsWorks | Skyview




それはさておき、なぜ鹿児島に言ったかというと・・・、

社内LANネットワークの設定変更のための、
4泊5日の九州出張。

初★九州でした♪


新幹線で北九州に入り、
そこから→熊本→鹿児島と、各拠点を巡回。


事業部側の担当者(入社7年目ぐらいの先輩)が同行してくれて、
いろいろとサポートしていただきました。


ただ、移動と宿泊に関してはほぼ別行動だったので、
空いた時間は好きなように使えました。

今年の大河ドラマ「篤姫」前半の舞台でもある鹿児島では、
名勝「仙巌園」や大久保利通生誕の地などを巡ることもできました。



九州はとーってもイイところでした。
やっぱり海を越えると違うんだね。


鹿児島の中心市街地はしっかりバッチリ栄えてるんだけど、
われらがサイタマみたいに東京のにおいがプンプンしてはいなくて、
都市の文化的な面は独立してて、市民の愛着と誇りを感じるんです。

あと東京と違うのは、
待ち行く人々の中にアキバ系が見当たらなくて、
けっこうみなさん小奇麗な格好をしていらっしゃること。
大都市圏を外れると、周りの目をきちんと気にする価値観が、
残っているんじゃないかと、推測させていただきました。

実際のところは知らん。


『リリイ・シュシュのすべて』(岩井俊二監督・2001年公開)

正月休みにDVDで観た。

なぜこの作品を観るのを今まで後回しにしてきたのか、
非常に後悔の念に襲われた。
この作品のことは、
市原隼人を知ったのとほぼ同時期から知っていたのに。

(だってタイトルだけじゃ意味不明だし、
 アートワークからは狂気が感じられないんだもん)


ひとことでこの作品の優れたところを述べるなら、
それは非常にリアルであるということ。




主な出演者は
市原隼人(珍しくセリフが多い)
忍成修吾(今のイメージとはだいぶ違うので驚いた)
蒼井優(この頃は「美少女」キャラじゃないんだ)
Salyu(カリスマ歌手「リリイ・シュシュ」役。但し歌と映像だけ)


市原隼人のドモるようなはっきりしない声と滑舌の悪さが、
感情をうまく言葉にできないようでもどかしい。

忍成修吾の叫びのシーンには共振してしまった。


そうなんだ。理由がわからないのは、
自分の中学生時代をこのストーリーに重ねて見てしまった事だ。

だって、俺自身の体験では、
恐喝もレイプも売春も自殺もなかったのに。

少年の閉塞的な日常が描かれる似たような青春映画はあるけれど、
それらと何が違うんだろうか。





あの頃は、自分の回りの世界がすべてだった。
でも、その世界で暮らす自分の日常が行き詰ってしまった。


だから、オレは音楽や評論に手を伸ばしたんだと思う。
そうやって自分の世界を広げていこうとする。

それでも行き詰って、世界の衝撃的な現実を知って、
そのやり場のない感情をどう処理するか。。。

その点では、この物語の主人公と大きな違いはないんじゃないか。
ただ結末が異なるだけで。


だから、希少な事件の連続によって展開されるストーリーに、
こんなにもリアリティを感じてしまうんじゃないだろうか。







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