BLOG by tdswordsworks

ACTIVATE MY MIND. Still Feb 4th 2004 -twitterに書ききれない雑感など-

2010年07月

都会の生活感がとてもうまく出ているのは、全編即興演技だからだろうか。
冒頭のパーティのシーンは、編集や美術のスタッフも総出で演技していて、
個人的にかなりお気に入りの、魅力的なシーンになっている。

「喪失感を表現したかった」とは監督の弁。
主人公の真琴が「ひとりにしないで」と泣きじゃくるシーンを観たとき、
あ、シーソーってピッタリなタイトルだな、と思った。
通常、映画でモチーフとして用いられるシーソーってあまり必然性が無くて、
登場人物の関係のバランスが微妙に変わることの象徴でしかなかったりするけど、
この映画に関しては、バランスなんて振り切って喪失感がテーマ。
向かい合うのでなく、2人で同じ方向(カメラ)を向いてシーソーの両端に座るのは、
あまり観るようなことがないんじゃないか。おもしろかった。

2年ほど前、民際センターっていう財団法人を通して
タイの中学生1名に奨学金3万円を提供したんだけど、
今日、その奨学生本人が回答したアンケートの答えが届いたのです。


好きなスポーツ: サッカー
趣味: スポーツ
放課後の過ごし方: 掃除、友達と遊ぶ
自分の性格: 陽気
希望する職業: 軍人
奨学金の使い道: 交通費
通信欄: Thank you very much.


へ?


「軍人」なんて答えが書かれるとは思ってもなくて、
ショックだったのは確かだ。

この子の暮らす場所や家族環境は知らされているんだけど、
やっぱり背景とか、掴みきれないね。

4行用意されている通信欄に「Thank you very much」しか書かないのは、
勉強が巧く身についていないからだろうし、
だとすれば、公務員とかエンジニアとかは諦めてるのかもしれない。

タイの国内情勢は今とても不安定で、そういう中で
「軍人になれたらいいな」って思うのは、
街を守ろうという正義感からなのか、それとも消極的な選択なのかは、
ぜんぜんわからない。


けれど、それでも、俺が直接何かしてやってもリターンを期待できないだろう
途上国の貧しい暮らしの一辺を垣間見れるのは、
貴重なことだと思って、この手紙をしまっておこうと思う。


今回の参院選。
おれが選挙権を持ってからは、これほど接戦の国政選挙はなかった。
それでも、あと24時間もすれば大勢は見えてるはずだ。
また、政局になるのだろうか。



通常国会閉会後、そして公示前日の2度、
俺はTwitterで、投票をボイコットするとツイートしていた。
ネット選挙が解禁されなかったせいで、
投票する候補者を選ぶために必要な情報収集が妨げられていると考えるからだ。


もちろん、ネットでの選挙活動が禁じられていても、投票はできる。
でもそれでは、かりそめの選挙権を与えられているだけだ。
そもそも中選挙区と全国比例代表制の参院選が、
候補者の掲げる政策や公約を充分に理解した上で投票される選挙だと
想定するには、かなり無理があると思う。

でも、だとすれば、公職選挙法は俺たちに、
自分の投票に責任を持つことを期待していないということにならないか。

なんだか、日本の政治不信とそれって、関係があると思うのだ。


俺は、自分の判断に自信を持って候補者を選びたいし、
投票する人みんなが充分に情報を集めて投票するなら、
当選した人を、それが自分が投票しなかった人でも、支持できる。

でも、現実は、イメージと争点づくりが勝負のポイントであり、
この選挙の結果がどうなっても、きっと俺はこの国の政治に納得できない。


選挙制度のせいで、自分の投票行動が最適解だと自信を持って言えないのは、
おそらく、ネット選挙が解禁されても、結局変わらないとは思う。
それでも、ないよりはだいぶマシだ。



今回は、公示前に集められた情報だけで、候補者を選ぼうと思う。
国会議員を選ぶのだから、国会会期中に活躍できる人を選ばなきゃ。
選挙戦でいい事言ったり、無理やり団結を見せたりするのは、アピールにならない。

そんなに暇じゃないし、候補者全員の情報を集めるのは無茶だ。
やっぱり、たまたま情報が手に入った候補者の中から選ぶしかないのだろう。

その考えに基づいて、埼玉選挙区では、みんなの党の小林司氏、
比例代表では、民主党の藤末健三氏に投票しようと思う。

この2人は、他の候補者と比較して、ITスキル教育に関心がありそうだし、
実務家っぽいあたりも、共感できそう。
但し、これはあくまでイメージであって、事実確認はできないのだ。
ここに参院選の限界を感じるが、その結果が制度によって許容されているのなら、
俺は俺の投票行動に責任を取らなくてよいし、イメージで投票してよいのだろう。

でも、責任取らなくてよいなら、投票する意欲は失せるなぁ。
ラッキーなことに投票所が家から30mのところにあるから毎回投票してるけど、
もっと遠くだとしたら、確実にボイコットしてると思う。



シー・シェパード。
メディア戦略がとにかく巧く、海外の支持が強い。

http://labaq.com/archives/51165031.html

このサイトに載ってる海外の人たちのコメントなんか見るとわかる。


ワトソン代表のインタビューを読んでると、
2つの点でこの人の主張には問題があると思う。

1つは、過激な「行動主義」であり、国際的に認められた行為である
「調査捕鯨」を妨害するという、法規を逸脱した活動をしていること。

絶滅のおそれが極めて強い種や、国際的な保護ルールが定められていない種、
あるいはサメの乱獲のようにマフィアの資金源になっているような漁を
妨害するならわかる。しかし、日本の調査捕鯨によって大きな環境的影響が
ないことは、国際会議で認められている事実だ。
おそらく法規を完全に無視するのではなく、彼にもラインがあって、
それを越えないように活動しているのだろうが、日本にはその辺りの情報が
入ってこない。その間に、米加豪NZで、メディアを通して支持を拡げている。


もう1つは、捕鯨反対を主張する理由の根底に、
鯨肉を食す文化そのものを根絶しようという思想があること。

割礼や纏足といった人権を侵害すると認められるような文化が見直されるべき
という主張なら当然理解できるが、動物愛護は、人権擁護ほどには、
議論の余地のない主張としての立場を得ていないのではないか。

ある民俗文化が地球環境にとって悪癖か否かは、提言と議論によって判断され、
それが緊急性を伴わないのであれば、穏やかに事態の改善を進めるべきだ。
「行動主義」のシー・シェパードには、
そもそも「捕鯨反対」というテーマがそぐわないのではないか。

今週末はまだ夏バテの病み上がりなので、ランニングは控えておこうと思う。

ふだんの週末には、その日の体調に合わせて、35~60分かけて走る。
距離は気にせず、時間を目安に走ることにしている。
ちなみに、走った道のりを計測すると、6.5~10.5kmくらいだ。


団地を抜けて、通っていた保育所や小学校(の跡地)、
足を伸ばして中学校をめぐるルートは、懐かしい気持ちに。
川沿いの道をずっと走って、調整池をぐるっと回って
戻るルートは、信号がとても少なくて、走りやすさ抜群。
陸橋を越えて駅の近くの整備された住宅地を抜け、
畑に囲まれた県立大の外周を回るルートは、景色がきれいだ。


これからの季節、真夏日になるような日はランニングを避けたほうが良い。
昨年の夏は武蔵野市周辺でひとり暮らしをしていたから、
早起きして、気温が上がる前に、というか出勤前に、
成蹊大学の外周や公務員団地の内外の、緑の多いルートを走っていた。

実家近辺では、景色の良いコースも走りやすいコースもなかなか見つからないなぁ。

↑このページのトップヘ