大衆文化論という授業で習ったことを元に書いてみる。


「カッコいい」という意味で"COOL"という単語が使われてる。

ハリウッド映画でヒーローのアクションに感嘆した女性がつぶやいたり、
好奇心をそそるような大発見をした子役が口にしたりする、おなじみのセリフだ。

"COOL"が「カッコいい」という意味で使われ始めたのは、
1940年代のアメリカの若者文化においてだ。
不況下において大衆が娯楽・芸術に熱狂した"HOT"な時代との
差異を明らかにするために、ジャズのアルバムタイトルなどに持ち出された。

当時の"COOL"は、その前の時代に流行った"HIP"とか"BEBOP"などを
もっと発展的、前衛的にした概念で、
常識を逸脱することを肯定するという意味合いを持っていた。

"COOL"は、体制に対抗するだけの知性とテクニックの象徴だった。
アメリカの若者文化の風潮としての"COOL"は、
60年代のドラッグブーム、
そしてそこから逆転的に現在の管理社会化へつながった。

一方の"COOL"は大衆化され、
80年代までには単純に「カッコいい」という意味の言葉になった。



衝動的に、卒論のテーマをこれにしようかと本気で考えた。

ついでだから、卒論で扱ってみたいと「現在」考えているテーマの候補を書いてみる。


・「都市性」の創出

・都市イメージと生活者/コミューターの関係

・非都市的な場所に現出する「都市性」について

・家庭環境において都市が及ぼす影響について

・特定の街におけるサブカルチャーの支配化

・COOLという指標


もちろん、これからだって大きく方向転換することも考えられる。
入試の頃は「ジャーナリズム!」って言ってたのに、今やそんな影もない。
半年タームで関心が入れ替わるペースは変わらず、
去年の夏~冬に俺の思考を支配してた都市社会学からも離脱傾向。
ただ、院に進まないことはもう決めたので、
オレがこんなことをウダウダ考えていられるのも、あと2年間だけ。
卒論に生涯をかけたい。