先日テレビ放映された映画「UDON」に掻き立てられたようで、
本日の昼食に出てきたのは、冷うどんでした。

オレがこの映画を観たのは、ニューヨークから成田に帰る
コンチネンタル航空の機内。

1週間日本の味から離れた身にとって
「(うどんを食べられる)日本に戻れることはこれほど幸せなのか」
と思わせるほど、うどんの魅力を極限まで伝える映画でした。


ニューヨークにいた1週間は、
パン以外のものが全く口に合いませんでした。
強烈なドレッシングの味つけ、
チョコクリームにヘンな味のワインが混じったお菓子、
チーズクリームをただ塗りたくっただけのベーグルサンド、
舌が洗浄される感覚を味わえるジュース。

ぜったいあの国の人は味覚が狂ってる・・・。

僕は白米より断然パン派なので、それだけ食べられたのが救いでした。
パン、ベーグルは勿論、日本より美味しい。



アメリカで嫌だったのはもうひとつ、接客。
ファストフードは仕方ないとしても、
おみやげの店やカフェでも観光スポットでも同じ。

金を出すのが遅いと客を見下すし、
注文を言っても無愛想だしお釣りの渡し方も悪い。
店員どうしでおしゃべりは当たり前だし、
美術館の物品販売コーナーで、レジが空いてるときに
パウンドケーキを食べてたのには驚きました。

「言い放つ」感じの口調が印象を悪くさせるんだろうけどさ。
「Two Dollers.」より
「2ドルになります。」の方が丁寧だと感じるもんね。
(文化と言語って確かに密接に関係し合ってるものなんだね。)


翻って、コンチネンタル航空のキャビンアテンダントの接客は、
(ANAの国内線に乗ったときと比べて質が低いと思うけど、)
そういう市中の接客に比べれば雲泥の差があるとわかります。



こういうことを踏まえて考えると、
コンビニがアメリカより日本で発展したことに表れるように、
誰にでも均質に良質なサービスを提供することは、
日本人の方が得意だったということが言えるかもしれません。

それはかなりの強みだと思うし、
でもその一方で悪い側面としては、
「いいものをつくれば売れる」というマーケティング志向の欠如が、
いろんな無駄を生み出しているとも思うわけです。