「12人の怒れる男」を見てきた。


映画は、おもしろかった。

160分と長尺だけど、メリハリが利いててほとんど飽きない。

審議の場面は全体的に静かだけど、誰かの発言に緊張が走る時と、
誰かがおどけたりズレた発言をして和ませる時のメリハリ。
被告の少年が登場する場面は、凄惨な戦闘のシーンと、
ナイフを持って踊るシーンのギャップ。

(ただ、周りの観客とオレの笑うタイミングが違うのがやや気になる)




観たのは日比谷の「シャンテ・シネ」。
不満に思うことが重なったので書かせて。

まず、前後の座席の高低差が少なすぎる。
オレの隣に座ってた人が前の人に2回も文句を言うほど。

それを聞いたオレも、配慮のつもりで、肩をかなり沈めて、
ちょっと腰が痛くなりそうなのをガマンして観てたのに。
上映終了後、オレの後ろの人が連れの友達に言ったこと。

「前の人の頭で字幕が見えなくて眠っちゃった」


どんだけ。

オレ身長165cmしかないんだけど・・・
オレより座高の高い人はゴマンと居るはず。
なのに、後ろの人に対してスクリーンの下部を隠してしまうなんて。



それだけじゃない。

映画館の構造上、上映前の出入りはエレベーターだけで、
2階で降りてすぐのところで係員にチケットを渡すようになっていた。
(チケット売場は1階の屋外)

オレがそれに気づかず、劇場に入るときに提示するものだと思って、
ロビーで他の映画のチラシなんかを集めていると、係員が寄ってきて、
チケットを渡したかと訊いてきた。
勘違いに気づいた俺がチケットを渡すと、
「何度か声をかけたんですが」と強い口調であからさまに非難し、
チケットを剥ぎ取るようにもぎ取って、突っ返してきた。

上映前で忙しいのはわかる。
けど何だよその態度。
百歩譲って、係員の声かけを聞き逃したオレに落ち度があったとしても
間違えた理由の弁明くらいさせて欲しかった。

逆にこっちが責めたい。上映前の数分間くらいは、
エレベーターが到着するときにはその降り口に係員を
張り付かせるくらいのことをなぜしないんだ。

そもそも、ロビーに入る前にチケットを係員にもぎらせる映画館は、
シネコンはもちろん、都内の小さな映画館でもほとんど見たことがない。
(覚えている限りでは、下高井戸にひとつだけある)

当然、ほかにもチケットを渡すタイミングに戸惑う客がいるのでは。
それがわかっているなら、対応は変わってくるんじゃないか?



なんだか凄くムカついた。

もうあそこには行かない。

シャンテ・シネだけでしか上映されない作品があったとしても、
DVDが出るまでガマンする。

もう、行きたくない。