高層ビルのエレベーターにひとりで乗ったとき、
つい楽しくて、子どもっぽいことをしてしまう。


ジャンプ!


下降中のエレベーターの中でジャンプしたら、
頭をぶつけるのかな?って考えたことあるよね?
あるいは、新幹線の中でジャンプしたらどうなるか?とか。

小さい頃ずっと疑問に思ってたけど、
ぶつける心配はない、っていうことを、
確か、慣性の法則で説明することはできるらしい。

普通のスピードで昇降するエレベーターではそれでいいけど、
実は高速で昇降する場合、ちょっとおもしろい。


ふわっと浮く、のだ。


チャンスは、高速で上昇しているエレベーターが、
乗降階に近づいて急にスピードを落とすタイミング、
または、エレベーターが下降を始め、急加速するタイミング。


急上昇するエレベーターの床に接地している身体は、
慣性の法則でそれ自体も急速に上昇している。
ところが上昇のスピードが急に落ちると、
身体には強い下向きの重力がかかり、上向きの慣性は弱まる。
その微妙なタイミングで接地を解いてあげると、
エレベーターの速度以上に強い慣性のみが身体に残り、
通常のジャンプ以上の滞空時間を実現できる、というわけ。
物理のことはわからないけど、理論的にはこんな感じかな。


ほんとに、浮く。
高層階へ直行するエレベーターなら、
途中の階で停まることがないので、適している。
ぜひお試しあれ。


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