2年ほど前、民際センターっていう財団法人を通して
タイの中学生1名に奨学金3万円を提供したんだけど、
今日、その奨学生本人が回答したアンケートの答えが届いたのです。


好きなスポーツ: サッカー
趣味: スポーツ
放課後の過ごし方: 掃除、友達と遊ぶ
自分の性格: 陽気
希望する職業: 軍人
奨学金の使い道: 交通費
通信欄: Thank you very much.


へ?


「軍人」なんて答えが書かれるとは思ってもなくて、
ショックだったのは確かだ。

この子の暮らす場所や家族環境は知らされているんだけど、
やっぱり背景とか、掴みきれないね。

4行用意されている通信欄に「Thank you very much」しか書かないのは、
勉強が巧く身についていないからだろうし、
だとすれば、公務員とかエンジニアとかは諦めてるのかもしれない。

タイの国内情勢は今とても不安定で、そういう中で
「軍人になれたらいいな」って思うのは、
街を守ろうという正義感からなのか、それとも消極的な選択なのかは、
ぜんぜんわからない。


けれど、それでも、俺が直接何かしてやってもリターンを期待できないだろう
途上国の貧しい暮らしの一辺を垣間見れるのは、
貴重なことだと思って、この手紙をしまっておこうと思う。