2011/04/24 09:24:18
混乱の中のサービス精神が先入観によって誤解され、小さなミスが批判の対象に仕立てられてしまった RT @togetter_jp: 「つくば市の放射線検査要求はマスコミによる曲解報道のようです」が2000PVを超えました。 http://togetter.com/li/126247


俺はつくばという街を愛している。
学生時代を過ごしたこの街を、
同じく4年間通勤している東京や、
延べ22年住んでいる地元の春日部よりもずっと。

都会と自然が、お互いを支えあうように共存していて、
街並みが美しく、空気も美味しく、暮らしはマイペースで、
多くの優れた研究がこの街で進められていて、
治安も良くて子どもを育てるには最高の環境で、
そして、俺に成長と自由の場を与えてくれた街。

そんな街の行政が官房長官に批判された報道を見て、俺はショックを受けた。

「報道ステーション」という大嫌いな番組のわずか数十秒のニュースだったので、
何か事情があって誇張報道されてしまったのだろうということは予想できたけど、
政府のスポークスマンがそれを見抜けない国では、これからつくば市に対して
見当違いの批判が浴びせられるであろうという予測に、やりきれない思いになった。

福島県からの避難者への放射線検査について(つくば市) 2011.4.20

つくばの人たちは、自らの生活が科学技術の恩恵を受けていることも、
それを問題解決のために利用する方法も、理解があるほうだと思う。
ミスをしてしまった職員の案内はともかく、市としては、転入手続きの際に、
「保健所で検査を実施しているので、不安でしたらご利用ください」と案内していたようだ。

放射線のスクリーニングの目的についての誤解もあるのだろう。
避難されてきた人が汚染されているかどうかを確認するためというより、
汚染されていないことを確認して避難されてきた方に安心していただくため。
だって、もし一般人が汚染されてたら政府も悠長に構えてるわけない。

避難者に対する差別があるかもしれない、という世間の不安や先入観が、
必要以上に大きな記事をつくるよう、マスコミに仕向けてしまった。
というのが、俺がタイムライン上で見たおおかたの分析。

来月、つくばに行く用事ができた。
卒業後もよく訪れているが、震災後は初めて。
あの街が今もこれからもすばらしい街であることを、確かめてきたい。