BLOG by tdswordsworks

ACTIVATE MY MIND. Still Feb 4th 2004 -twitterに書ききれない雑感など-

カテゴリ: 映画

良かった。泣きそうになった。


エヴァの影響を強く受けた90年代末のアニメブーム。
庵野監督の仕掛けだったら何でも許せてしまうのは、
それを中高生のときに経験した世代にとって、
そのスタンス・表現方法への回帰こそどこかで望んでいたことだから。



新劇場版2作目「破」の段階ではまだ、本作のみを鑑賞対象とするならば、
意表を突く展開やトリックはラストを除けばほとんどないけど、
そのシンプルな展開は、これまでのファン層以外に受けていると思う。


しかし。エヴァファンからすれば意表を突きまくっている。
TV版は、本当はドラマチックな展開をわざわざわかりづらくするもどかしさがあった。
それが、新劇場版では驚くほどスマートに整理され、
キャラクターたちの感情表現はかなりわかりやすくなり、
次々と襲来する使途との緊張感溢れる戦闘シーンで、観客を高揚させ続ける。
新劇場版の「再構築(リビルド)」は、エンターテインメントとしてのわかりやすさを非常に重視している。
だから、こっちもシンプルに反応すればよいのだ。




それでも、これだけフォロアーのいるエヴァだから、
自作では賛否両論を呼ぶ結末になるかもしれない。

でも結局おれは受け入れてしまうだろう。
批評が利かない。
おれにとってエヴァってそういうものなんだ。

昔、あだ名で「ゴエモン」と呼ばれていたこともあった。
だから彼には親近感。

映画「GOEMON


映画「ひゃくはち」。

職場の後輩から強く薦められた。
「高校の部活の現実なんてあんなモンすからね」という言葉を添えられて。

昨年、おれも気になっていた映画だったので、DVDを借りて観てみた。



REVIEW: 「ひゃくはち」




芸術作品は、思い入れと評価は別だということだろう。

これを観て泣けるヤツが感受性が高いなんて思えないし、
その逆でも決してない。

詳しくはリンク先の、おれのレビュー専用ブログへどうぞ。



映画「鴨川ホルモー」、衝撃作です。

レビュー書くときこんなに熱くなったのは久しぶりでした。


REVIEW: 鴨川ホルモー


映画「ホノカア・ボーイ」 2009.3.14公開

http://www.honokaa-boy.jp/



岡田将生、初の主演映画。
出演代表作「天然コケッコー」「太陽と海の教室」などでは、
未来へ歩みだすために自分のたいせつなものと別れなければいけない
男子中高生をせつなく演じてきたが、今回のキャラクターの心情描写にも
その経験が反映されている。
彼の無垢な雰囲気が物語の舞台とマッチした良作に仕上がっている。


話のテンポ感は「かもめ食堂」に似ているかも。
その舞台を常夏のハワイに、主人公を若い男に、設定を変えたら、
こんなにやわらかで甘酸っぱい映画になりました。と評してみるのは、安易かな?

若い男、と言っても、配役は難しい。主人公はなにか夢を語るわけでもなく、
特に落ちこぼれというわけでもなく、心にトラウマを抱えているわけでもない。
シリアスさを感じさせず、熱っぽくもなく、静かに快活なごく普通の大学生を、
単独で演じられるのは、彼以外にあまり思いつかない。


音楽も素敵で、ゆったりと観ているうちに、心のコリがほぐれていく。
ハワイの田舎町の広くて青い空はとても開放的。料理がおいしそう。
登場人物のファッションがぴったり合う。
確信的におれを癒してくれる映画に、思わず身も心も委ねてしまえる。
松坂慶子の太り具合がジャストミート。




愛を恥じるな。変態を恥じるな。これこそ真の純愛ドラマだ!


映画「愛のむきだし」公式サイト



たしかに237分(3時間57分)という上映時間は冗長かもしれないけれど、
これ以上はどこもカットできないというとこまで絞りきった、常に真剣勝負の展開。
120分超のメジャー配給映画なら退屈してしまうことも多いけど、
この「愛のむきだし」は4時間弱、まったく飽きることなんて無かった。
くだらないカットと重いカットのバランスも絶妙。

間違いなく記憶に残る1本。ロングラン公開中。


公開劇場:ユーロスペース



http://d.hatena.ne.jp/choooo/20090206/1233939603


2008年にスクリーンで観た映画作品リスト
(上映プログラム単位)


ALWAYS 続・三丁目の夕日
グミ・チョコレート・パイン
ネガティブ・ハッピー・チェーンソーエッヂ
DECK 子どもたちは海を見る <タイ>
FROZEN TIME <英>
人のセックスを笑うな
リアル鬼ごっこ
ピアノの森
拍手するときに去れ <韓>
Genius Party
Mr.ソクラテス <韓>
カンナさん大成功です! <韓>
奈緒子
俺たちの明日 <韓>
アクエリアンエイジ
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
ひぐらしのなく頃に
(変態まつり) ぼくのまち / 崩壊するリアル / 少年嗜好 / ディシプリン / エンドレス・ラブ
神様のパズル
(ゲキ×シネ) メタルマクベス
秘密結社鷹の爪 THE MOVIE ?~私を愛した黒烏龍茶~
僕の彼女はサイボーグ
パレスチナ1948 NAKBA
アフタースクール
ぐるりのこと。
国道20号線
雲の上
Ra -X Boarders- <豪>
DIVE!!
CITIZEN DOG <タイ>
(ゲキ×シネ) SHIROH
ファイナル・ソリューション <印>
SHARKWATER <加>
BLUE BLUE BLUE <豪>
ハブと拳骨
(PFFアワード) ケイコワ / つつましき生活 / 症例X
(PFFアワード) 死ぬほど好きだよ、お姉ちゃん / マイム マイム
(LGFF) Just <米> / 少年不戴花 <台> など6編
(LGFF) 青い種 / わたしが沈黙するとき / △サンカク など6編
花美男連続ボム事件 <韓>
後悔なんてしない <韓>
FROGS on SCREEN
CONCRETE PILLOW <トルコ>
いま ここにある風景 <加>
天安門、恋人たち <中国>
今夜、列車は走る-Proxima Salida <アルゼンチン>
雲南の花嫁 <中国>
背 / 缶詰 / その子供
この自由な世界で <英>
闇の子供たち
デトロイト・メタル・シティ
東京マーブルチョコレート
スカイ・クロラ
ACROSS THE UNIVERSE <英>
練習曲 <台>
R246 STORY
TOKYO!
12人の怒れる男 <露>
白い馬 / 赤い風船 <仏>
オオカミの誘惑 <韓>
LOOK <米>
遠い道のり <台>
パコと魔法の絵本
ひとまず走れ! <韓>
トウキョウソナタ
WANTED <米>
SING FOR DARFUR <西・蘭>
黒蜥蜴
MIND GAME
むずかしい恋
ホームレスが中学生
頭文字D THE MOVIE <中国>
BOY A <英>
NEW TYPE ただ、愛のために
THE BROKEN <英>
古井戸 <中国>
太陽の少年 <中国>
ジュテーム わたしはけもの
トゥヤーの結婚 <中国>
待ちくたびれて <韓>
俺たちに明日はないッス
青い凧 <中国>
URINARA祖国 -母のまなざし、息子の声-
ファニーゲームU.S.A. <米>


※制作国別作品数(合作は撮影国をカウント)

日本: 45
韓国: 9
中国: 7
英国: 5
米国: 3
台湾: 2
豪州: 2
タイ: 2
カナダ: 2
フランス: 1
スペイン: 1
ロシア: 1
インド: 1
トルコ: 1
アルゼンチン: 1
その他: 1

総数: 84



2008年にDVD・TVで観た映画作品リスト

リリイ・シュシュのすべて
DEATH NOTE the Last Name
クレヨンしんちゃん 歌うケツだけ爆弾
家族ゲーム
夜のピクニック
ビルマの竪琴
TWO LAPS RUNNERS
アキハバラ@DEEP
パッチギ!
ワンダフルライフ
さくらん
秒速5センチメートル
雲のむこう、約束の場所
天然コケッコー
時をかける少女
どろろ
千年女優
バッテリー
いつかの君へ
クワイエットルームにようこそ
ハチミツとクローバー
ターミナル
雨の翼
かもめ食堂
暗いところで待ちあわせ
蝉しぐれ
ハウルの動く城
下限の月
ピューと吹くジャガー THE MOVIE
恋愛寫眞
椿三十郎
恋空


「ホームレス中学生」ではありません。


「ホームレス"が"中学生」という映画の話です。




中学生がホームレスになった話ではなく、


ホームレスが中学生になった話です。



「ホームレスが中学生」オフィシャルサイト






単純にキャストに近い位置でカメラを回したということなのかもしれませんが、
キャストの服装や性格が読み取りやすくが面白かったこと、
これがよかったです。

パロディーだからってちょっと侮ってました。



それにしても。
メインキャストの中学生役の子が、木村尚人に激似で、
笑うとき以外はどんなに驚いたりしてもあまり表情が変わらないあたりも
そっくりで、そこが脚本にマッチしてて、意外によかったです。




観ました!



中島哲也監督作品

パコと魔法の絵本

コチラが公式サイト(重い)→http://www.paco-magic.com/index.html









まさかそういう映画だとは思ってなかったんだけど、



号泣しました(笑)




ニューメディア世代としては放っておけない映像は今作も冴えてて、
かなり楽しい映画になってます。でも、

ファンタジー映画だからって侮るなかれ。

この作品が観客に訴えるのは、
生活の中で氾濫する大量の情報を受容し、
それをあっという間に消費していく高度情報社会において、

他人の心に自分がいることがどれほど嬉しいことか

他人の役に立ったという実感がどれだけ貴重か

ということ。


主人公の大貫とパコの関係でそれを示した後、
元有名子役(妻夫木)とナース(土屋アンナ)のエピソードでそれをオーバーラップ
させられたときには、熱いものが凄いスピードでこみ上げてきました。





自分の話をすると、
俺はひとりで行動することがかなり多いタイプで、
映画も美術館も旅行もひとりで行ってしまう。

もちろん、その方が効率的に自分の好きなものにたくさん触れられるから
メリットもあるんだけど、やっぱりさみしいと思うこともあるわけで。

希薄な関係が多くなってしまう行動特性なので、逆に、
誰かに忘れられない存在になりたいという強迫観念もたぶん強いです。

だからこうやってブログを4年半も続けてたり、詩みたいなものも書いてみたり、
流行におもねらない独自のファッションスタイルを築こうとしてたり、
世間に提示できる新たな視点はないかと探求してたりするのかもしれません。




それはとても難しいけれど、希望もあると思っています。
この映画を観て、その楽観にも少しくらい裏付けはあるかなと思えました。






「12人の怒れる男」を見てきた。


映画は、おもしろかった。

160分と長尺だけど、メリハリが利いててほとんど飽きない。

審議の場面は全体的に静かだけど、誰かの発言に緊張が走る時と、
誰かがおどけたりズレた発言をして和ませる時のメリハリ。
被告の少年が登場する場面は、凄惨な戦闘のシーンと、
ナイフを持って踊るシーンのギャップ。

(ただ、周りの観客とオレの笑うタイミングが違うのがやや気になる)




観たのは日比谷の「シャンテ・シネ」。
不満に思うことが重なったので書かせて。

まず、前後の座席の高低差が少なすぎる。
オレの隣に座ってた人が前の人に2回も文句を言うほど。

それを聞いたオレも、配慮のつもりで、肩をかなり沈めて、
ちょっと腰が痛くなりそうなのをガマンして観てたのに。
上映終了後、オレの後ろの人が連れの友達に言ったこと。

「前の人の頭で字幕が見えなくて眠っちゃった」


どんだけ。

オレ身長165cmしかないんだけど・・・
オレより座高の高い人はゴマンと居るはず。
なのに、後ろの人に対してスクリーンの下部を隠してしまうなんて。



それだけじゃない。

映画館の構造上、上映前の出入りはエレベーターだけで、
2階で降りてすぐのところで係員にチケットを渡すようになっていた。
(チケット売場は1階の屋外)

オレがそれに気づかず、劇場に入るときに提示するものだと思って、
ロビーで他の映画のチラシなんかを集めていると、係員が寄ってきて、
チケットを渡したかと訊いてきた。
勘違いに気づいた俺がチケットを渡すと、
「何度か声をかけたんですが」と強い口調であからさまに非難し、
チケットを剥ぎ取るようにもぎ取って、突っ返してきた。

上映前で忙しいのはわかる。
けど何だよその態度。
百歩譲って、係員の声かけを聞き逃したオレに落ち度があったとしても
間違えた理由の弁明くらいさせて欲しかった。

逆にこっちが責めたい。上映前の数分間くらいは、
エレベーターが到着するときにはその降り口に係員を
張り付かせるくらいのことをなぜしないんだ。

そもそも、ロビーに入る前にチケットを係員にもぎらせる映画館は、
シネコンはもちろん、都内の小さな映画館でもほとんど見たことがない。
(覚えている限りでは、下高井戸にひとつだけある)

当然、ほかにもチケットを渡すタイミングに戸惑う客がいるのでは。
それがわかっているなら、対応は変わってくるんじゃないか?



なんだか凄くムカついた。

もうあそこには行かない。

シャンテ・シネだけでしか上映されない作品があったとしても、
DVDが出るまでガマンする。

もう、行きたくない。







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