シー・シェパード。
メディア戦略がとにかく巧く、海外の支持が強い。

http://labaq.com/archives/51165031.html

このサイトに載ってる海外の人たちのコメントなんか見るとわかる。


ワトソン代表のインタビューを読んでると、
2つの点でこの人の主張には問題があると思う。

1つは、過激な「行動主義」であり、国際的に認められた行為である
「調査捕鯨」を妨害するという、法規を逸脱した活動をしていること。

絶滅のおそれが極めて強い種や、国際的な保護ルールが定められていない種、
あるいはサメの乱獲のようにマフィアの資金源になっているような漁を
妨害するならわかる。しかし、日本の調査捕鯨によって大きな環境的影響が
ないことは、国際会議で認められている事実だ。
おそらく法規を完全に無視するのではなく、彼にもラインがあって、
それを越えないように活動しているのだろうが、日本にはその辺りの情報が
入ってこない。その間に、米加豪NZで、メディアを通して支持を拡げている。


もう1つは、捕鯨反対を主張する理由の根底に、
鯨肉を食す文化そのものを根絶しようという思想があること。

割礼や纏足といった人権を侵害すると認められるような文化が見直されるべき
という主張なら当然理解できるが、動物愛護は、人権擁護ほどには、
議論の余地のない主張としての立場を得ていないのではないか。

ある民俗文化が地球環境にとって悪癖か否かは、提言と議論によって判断され、
それが緊急性を伴わないのであれば、穏やかに事態の改善を進めるべきだ。
「行動主義」のシー・シェパードには、
そもそも「捕鯨反対」というテーマがそぐわないのではないか。