オレは草食系男子を自認していたんだけど、草食系男子を批判する世の中の声を聞くと、どうやらその定義が違う気がして、自称するのをやめた。


肉食系というのは、オレの認識では、目的を持ち、その達成のために他社との競争を避けず、積極的に行動するタイプのこと。一方で草食系は、他者依存で受動的で、言われたことしかやらない、よく言えば任された事をミスなくこなすことを目指すタイプ。


オレは、そのどちらでもない。
どちらかと言えば、目的達成のために積極的に行動するタイプではあるけれど、他人を傷つけてまで達成したいことなんてない。資本主義を否定するわけではないけれど、経済資本や環境資源には限界があるから、その限られたパイをみんなで分け合う、他者収奪的でない未来を模索している。つまり、目的意識の有無という点では肉食系と同じだけど、その起点を他者に置くという点では草食系と同じなのだ。

この自分のタイプを、菜食系と呼んでみようと思う。
ベジタリアンの人たちは、強い意識を持って肉に手をつけない。それは主に、食肉の生産のために大量の飼料が使われ、世界の食糧問題の主因になっているという考えからだ。健康維持のためもあるかもしれないけど、自らの欲望のために飢えに苦しむ人を増やすのは避けようという問題意識がある。
人類が家畜を飼うのは、いつでも肉を食べられるようにしたいからだけど、こんなに回りに肉加工品が溢れてなくてもいいよな、って思う。肉って脂っこくて食べにくいし、その脂が過剰摂取により自らの体を蝕むことも知っているわけだから、手に入った時に食べるくらいでいいし、そういうライフスタイルも案外みんな受け容れられる気がする。


はい、オレは「菜食系男子」です。