BLOG by tdswordsworks

ACTIVATE MY MIND. Still Feb 4th 2004 -twitterに書ききれない雑感など-

2010年05月

コンテンツ制作は、二次産業だ。
それに対して、コンテンツ販売は、三次産業になる。
前者はアーティストが、後者は出版者やレコード会社などが担う。

ウェブで二次産業は、かなりオープンになった。
アマチュアのアーティストが作品をリリースできる機会を得た。

それと同様に、三次産業もこれからオープンになるだろう。
アマチュアのコーディネーターが、作品を評価したり批評したり、
あるいはそれを通じて二次産業のプロダクトに付加価値をつけたりする。



音楽、映画、アートといった芸術がおれは大好きだけど、
それをつくる人間になろうとは、あまり考えなかった。
手先が不器用、ということもあるけど、
自分の表現を自分で担いきれないと直感的に思うからだ。

一次創作は、その世界観を自分に担保しなければならない。
設定を固めて意味を明確にし、受け身の受け手に伝える。
その明確な世界観にぐいぐい引き込む作品が評価される。

けれどもおれは、ゼロから全部自分で作ることがベストだと思わない。
世界の誰かが発信した一次創作を素材に、それにコメントをつけることで、
二次創作は成立すると思う。

狭義の「二次創作」の代表格である同人誌のマーケットの状況は知らないが、
一般的には、二次創作は一次創作に比べて劣ると考えられている。
但し、それは独創性という点においてであり、
記号とか意味とか享楽とかを考えれば二次創作が優れていることも多い。
(親しみやすいキャラを用いた風刺、クラブDJなど)


コミックマーケット等、二次産業としての二次創作は開花した感があるが、
三次産業としての二次創作はまだ萌芽の時期だ。
そして、仮に自分が創作に関わる人間になるのであれば、
このカテゴリを目指すべきなのではないかと思っている。

出版者、レコード会社、映画制作会社がコンテンツをリリースし、
書店、CDショップ、配給会社・劇場がそれを陳列して展開し、
各メディアがそれを評価して選んだものをさらに展開する。
このコンテンツ3次産業の構造は、いま劇的に変わろうとしている。

世界の誰かが発信した一時創作を、
他の誰かに気軽に展開できるTwitterのリツイート。

Consumer Generated Mediaやソーシャルメディアのおかげで
一次創作が爆発的に増えたことで、二次創作の重要性が高まるはずだ。
何を展開させ、流通させるのを握るのは三次産業としての二次創作だからだ。
次世代コンテンツ産業のアイデアが、そこにある。
この分野ではGoogleもAmazonも磐石ではない。



「ビルマVJ 消された革命」 - Choo DATABASE & REVIEW

軍事政権による民衆弾圧と、それに果敢に立ち向かう僧侶たち、そして民衆を
隠しカメラで追った、衝撃の記録。

憤りと悲しみと無力さと正義感で感情がぐちゃぐちゃになった。本当にすごい。
ビデオジャーナリスト達が命を賭けて撮った映像に僕の体は反応し、
複雑骨折寸前だった。おかげで目が醒めた。


この映画、日本人ジャーナリストが至近距離から狙撃され倒れる瞬間が出てくる。
もう何でそういうことになるのか全然腹落ちしなくて、
国が国民を痛めつける行為がまかり通るその道理が理解できなくて、
その映像をどうやって考えればよいのかわからくて、変な汗が出てきた。

これは他国の内政問題かもしれないが、それ以上に人権の問題。
映像には、そう思わせるパワーがある。

さらに言いたい。この問題でビルマに圧力かけるなら日本人が適任なんだ。
この映画はアカデミー賞で注目され、セレブが配給権を獲得するなど
欧米圏での話題性は大きい。それだけに、長井さんの死に対して行動しないと、
日本人なにやってんだってことになるぞ。

ちくしょー、何すればいいんだ。


http://www.burmavj.jp/
上映館は、渋谷と表参道のちょうど中間ぐらいにあるミニシアター、イメージ・フォーラム。
ぜひ観てほしい。賛同してほしいから。


映像の本質は撮る者の意志。
政治的な意味を差し引いても、筆舌に尽くせぬよい作品だった。

参院選に向けた動きが面白くなってきた。


みんなの党の渡辺喜美代表は12日、夏の参院選で東京選挙区(改選定数5)からコーヒーチェーン店を運営するタリーズコーヒージャパンの創業者で新人の松田公太氏(41)を公認候補として擁立すると発表した。
(日本経済新聞より転載)


次の選挙、民主と自民には発破をかけるべきなので票入れないつもり。
となると?
公明は、政策感覚はおれに近いけど、資金の流れが不透明なので敬遠。
共産は、正直5年ぐらい前まで入れてたけど、今や未来志向ゼロなのでありえない。
社民は打ち出しが下手すぎて、今の政治不信の中では任せられない。

ということ。みんなの党は何がしたいかよくわかんないけど、有力な選択肢にはしておこうと思う。

ついったーを本格的に初めて10日ほど経ちました。
様子見でしたが、投稿は続きそうです。

なのでフォローミー!
左のバーからついったーへ。フォローしていただけるととても嬉しいです。



ついったーの自分のホーム画面を見てて気づいたんだけど、
世代の壁がうすいなーと思います。

普段の仕事や生活の中で、年齢の離れた人たちと話す機会ってそれ程ないでしょ。
話すとしても、なにか必要があって話をしてるわけで、
相手の人となりがわかるような、本音トークなんてできない。

でもそれがついったーだと、とんでもなく土着的なつぶやきまでもが自分に届き、
少しかもしれないけど、相手の意識がコチラに通じてくる。

マスメディアを通した言説は、加工されて一様になりがち。
「今の若い者は我慢が足りない。意欲も足りない。」
なんて言われちゃったりすると、「わかってないなー。」て思うけど、
バブルを知る世代と知らない世代の価値観の違い、
みたいな世代論が世の中で横行している感があるのは、
加速度的に色んな物事が変化していく状況では当然かもしれません。

でも、ついったーの中では、「そっか、そんな風に考えているんだね」って、
割と素直に受け容れられる。マスメディアを通さないからこそ、なんだ。

そうなると、実際には世代の間に溝があるのではなく、
若者、おじさんおばさん、主婦、高齢者、って括れるものでは決してなく、
いろんな価値観があるんだってことが、ようやく見えてくる。

老若男女すべての人が共有できるものがなくなっても、共通の理解は必要。
努めてお互いを認知し合うことでしか、それは叶わない。
ついったーの必然性は、ここにある。


しかしモバイル版とても重い・・・。
21時以降はまともにアクセスできませんね。
iPhone買おうかなー。


日本経済新聞 経済教室「『公共』を考える 改革の起点」
4/22朝刊25面「(上)公益追求、企業でも可能」(八代尚宏氏)
http://www.nikkei.com/paper/article/g=96959996889DE2E4E3E3E1E1EBE2E0E3E2E6E0E2E3E29997EAE2E2E2;b=20100422
4/23朝刊29面「(下)政府・市場・地域の連携核に」(根本祐二氏)
http://www.nikkei.com/paper/article/g=96959996889DE2E4E3E5E6E5EAE2E0E0E2E6E0E2E3E29997EAE2E2E2;b=20100423


「官から民へ」の流れが強まる中で、
識者2人がそれぞれの論点から「公共」サービスの在り方を論じています。

八代氏は、政府が、民間企業を公共サービスが担うべきでないという前提で「新しい公共」を整備することを批判。「基礎的なサービスを確実に供給することを前提に、多様な上乗せ価格の追加的サービスと組み合わせることができれば、事業者の採算性は改善し」、サービス供給の拡大によって雇用創出、国費の拠出削減にもつながるといいます。

一方、根本氏は、公共サービスの提供主体について政府セクター、市場セクター、地域セクターの3つに分類。それぞれに一長一短があり、「必要なのは得意技を交換して弱点を補い合うバランス感覚とパートナーシップの精神」であるとして、政府が提唱する「新しい公共」の役割を限定し、むしろ民間企業との連携・役割分担を助ける制度の整備が必要だと主張すしています。

「提供主体にこだわるな、公共性は事業内容で担保しろ」という八代氏の主張は「担保できるか」という問題を軽視しすぎだし、根本氏の提示する「非政府・非営利・公式」を目指しての各セクターの連携も、あまり現実的にイメージができませんが、民間目線でカンタンに言うなら、「民で担保できない公共性は、官とのパートナーシップで確保しよう」ということでしょうか。実際にそれをどう実現するかは、この記事ではあまり語られていませんが、「公共」とは何かをきちんと考えるヒントになります。

(社内「マガジンレビュー」2010/4/28号 再掲)

社内の飲みでたまたま社長と席が近くなり、少し話をした。

この方は、1年ぐらい前に就任した、設立以来3人目の社長。
創業者ではなく生え抜きということもあり、
前の2人に比べて凡庸な印象を持っていたが、
今回はいい話を聞けて、さすがだなと思った。


人気モデルでも有名スポーツ選手でも憧れの企業経営者でも、
会おうと思えばたいていの人には会って話ができる、という話。
もちろんそのためには、相手の行動予定を調べたり、
その相手を紹介してくれそうな人と関係を築いたり、
ちゃんと計画を練って、というアクションは必要になる。

でも、会いたいと思っても、その本気度と会うための労力を天秤にかけて
割に合わないと判断したら、アクションはとらないだろう。
殊に、相手が有名人なら、割に合わないことが多くなる。
だからみんなアクションしない。そりゃ当然の話だ、と思った。

そんな反論を意識したかしないかはわからないけど、社長は続けた。
実際は、会うまでの工夫や苦労、そういったプロセスに意味がある、と。
失敗してもいいから、プロセスを経験することが大事。次につながる。


あ、そっか。


何でも効率とか成果見込みで判断して行動してるだけじゃ、
経験できないことがあるんだ。
意外に、忘れていたことだった。

例えば、別に本気で彼女をつくろうと思ってなくて
合コンに参加して恋の駆け引きをする手間が割に合わないと思っても、
ちゃんとそういうのはがんばった方がいいよ、ということになると解釈。


俺の効率主義はちょっと過剰だなーと反省。
前述のソーシャル・ゲインを得るために、ウェブで仲間を探したり、
あるいは全然コネのない組織の活動に突撃参加してみたり、
直接的な受益がなさそうなことに対しても、もっと積極的にならなきゃー。


仕事に力を注ぎ、仕事から報酬を得るよりも、
家庭に力を注ぎ、家庭から安息を得るよりも、

社会に力を注ぎ、社会から満足感を得たい。


仕事に力を注ぐあまり社会にそれを振り分けられなくなる位なら、
必要最小限の資金だけ確保してから、辞めてしまっていいと思う。

家庭に力を注ぐあまり社会にそれを振り分けられなくなる位なら、
結婚なんてせずに、目いっぱいの時間と資金を充てていいと思う。


自分という資本を社会に投入して、最大の成果を狙う。
そのための手段が、仕事であったり、家庭であったり、
場合によってはアンオフィシャルな関係であったりする。
僕が選ぶべき手段とベストバランスは、まだわからない。
でもいずれにせよ、その成果から得られる満足感こそが、
再投資のための資本、つまり僕の生きる糧になるはずだ。

わわわ。
報道写真、鳩山首相見た感じヤバい。
普段の濃紺スーツならまだしも、黄色のかりゆしウェアじゃ、政治家らしい風格ゼロ。
立ち上がれ日本より先に立ち枯れそうな、そこらへんにいる高齢者にしか見えません。

まずこのかりゆしウェアが、沖縄では、
ホワイトカラーの夏の仕事着っていうのが、俺には信じられないんだけどね。
感覚の問題だけど、あんなの着てるヒトが日本の将来考えて仕事してるとは考えにくい。

基地の問題は沖縄の問題だなんて論調、沖縄県民望んでないだろ。
もちろんこれは日本の国防の問題なんだから、別に沖縄に軸足置くべきじゃないのに、
なぜわざわざかりゆし着て出てくるの?それが間違いじゃないの?
日本の首相として「沖縄に基地を置くことには重要な意味がある。但し沖縄の負担を軽減する方法があるなら、全力でそれを探る」って言うべきなんじゃないのか。そしてそれを言うならスーツじゃなきゃ。
あれは政権公約じゃないだの、そんな弁明聞きたくない。

そもそも、首相がかりゆし着るなら周囲のスタッフも合わせなきゃ、パフォーマンスにもならん。
しかも、どうやら沖縄県において黄色は基地県外移設運動のイメージカラーらしく、
色の選択も間違ったよう。政権のブレーンはいったいなにをやっているのか。
いくら政権1年目とはいえ、いろいろ浅はか過ぎるのだ。もっと頭使ってほしい。

BSジャパン デキビジの『勝間和代 VS 西村ひろゆき』の対談が面白いと話題

勝間和代氏 ひろゆき氏との「実名匿名対談」を総括

YouTubeのランキング上位にも入ってたこの対談、おもしろかった。
テーマは「ネットの匿名性」「若者の起業促進」「国民幸福度」。
対談のテーマがおもしろいわけでも、何か実りがあったわけでもなく、
掛け合いが噛み合ってなかったのがむしろ、興味深かった。
でも2人のバックグラウンドからすればそれぞれに一理あるものの、
どちらの主張が正しくてどちらが間違っているのかは、2人とも証明する術を持たず、
専門家による検証を待たなければいけないのだろう。

ひろゆきさんはその検証作業にまるで関心が無さそうな点がマイナス。
(但し彼にそれを期待するほうが誤りでは?)
一方勝間さんは、一般論を持ち出しすぎた。
(「総括」でちゃんと反省してる)

対照的な「現在志向・自由放任」と「未来志向・改革推進」。
どちらの価値観がやがて優勢になっていくのかは注視したいところだ。

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