BLOG by tdswordsworks

ACTIVATE MY MIND. Still Feb 4th 2004 -twitterに書ききれない雑感など-

2011年03月

想像もできなかったことが次々と起きました。

M9.0の大地震。多くの命と幸せな暮らしをさらっていった津波。
福島第一原発の放射線漏れ事故。首都圏の深刻な電力不足。

目を覆いたくなるような映像とACのCMでTV番組が埋め尽くされ、
Twitterやブログでは被災地応援と政府・東電批判の声が今も飛び交っています。

そういうものに触れるたびにこみ上げてくる想いで胸が溢れ、
でも、鼻がぐすんぐすん言ってるのは、たぶん花粉症のせい。

心身ともに変調をきたし、少々気が滅入っている月末です。


■東北関東大震災
3/21:「東北地方太平洋沖地震発生から現在まで」に詳しく書きましたので省略します。
1日のツイート数最多記録は、3/11、12日に2日連続で更新したようです。


■自宅のリフォーム(継続)
地震の影響で納入が遅れていたシステムキッチンも、何とか無事完成。想像していたより棚が高くて、母は紐を使って操っていたりします。リビングがほぼ完成したおかげで、僕の寝室で異様な存在だった冷蔵庫が、ようやく元の場所へ戻りました。ちなみに電気系統の工事がまだ完了していない都合で、エアコンの取り付けは一番最後になるようです。つまり、強制的に節電させられているような状態だったりします。


■OB訪問
地震の前の週末に、OB訪問を1件受けました。熱意に溢れる優秀な方で、個人的にはぜひ一緒に働きたいと思っています。2時間以上話題は尽きず、彼の質問に答える一方、僕が考える業界の問題や当社の強み・弱みなどいろいろ伝えることもできました。


■Mさん退職
入社してから最も長い期間(16ヶ月間)一緒に仕事をした方が、先日退職されました。初めて仕事で関わったときには、3社間契約のチェックで困らせたこと、2人で裁判所に行ったこと、そのあと行ったランチ、苦労して「イカ大」を一緒に受賞したこと・・・いろいろ思い出しますが、まだ彼女のいない職場に慣れないのが、正直なところです。


■映画鑑賞
・キック・アス
・神々と男たち
・ブンミおじさんの森


■ランニング
総走行距離:43.7km (2月は73.1km)



東北関東大震災に関する被災地向け情報の集約に関しては、
ポータルサイトがその強みを発揮して特設ページを開設しています。
Google Crisis Response 
Yahoo! 地域別震災関連情報 
msn 東日本大震災に関する情報 

しかしこれらは、自治体や交通機関のWebサイトへのリンクがほとんどで、
肝心のリンク先があまり更新されていなかったり、更新の有無もわからなかったりして、
必要な情報がいろんなところに散逸してしまっている印象を受けます。

そこで私が注目するサイトが「sinsai.info」です。
オープンソースの位置情報集約ソフトウェア「Ushahidi(ウシャヒディ)」を使い、
有志のエンジニアがクラウドソーシング技術により連携して立ち上げ、
現地で情報を投稿するスタッフ、投稿情報をするスタッフなど、
総勢100名を超えるボランティアにより運営されているとのこと。
「OpenStreetMap」がそのプロジェクト名です。
(参考:世界が注目する「sinsai.info」の成り立ちと、自分たちにもできること #sinsai

「Ushahidi」はスワヒリ語で「目撃者」の意味。
2008年にケニアで暴動などの危機災害情報を集約するサイトとして誕生しました。
(参考:ケニア発、世界中の危機・災害時に不可欠な位置関連情報集約サイト、『ウシャヒディ(Ushahidi )』
その技術はハイチやニュージーランドの地震災害でも効果を上げ、注目されていました。
(参考:ニュージーランド地震にみる、災害時にライフラインとなるソーシャルメディア活用法とは

「sinsai.info」が被災地向けの情報集約サイトとして優れていると思うのは、
・発信者ベースではなく対象エリアベースで情報がまとめられている
・更新日時の新しい順に並ぶので、刻々と状況が変わる災害時に適している
・アラート(更新情報の通知)が取得できる
といった点でしょうか。

「Ushahidi」は自由度が高く、まだまだ様々な使い道がありそうです。
被災地の食糧や健康など諸問題の解決に役立つことを、期待せずにはいられません。

2011/03/20 22:35:43
よくまとまってる!必読!RT @touhokujishin: 仙南中央病院の事例を元に解説 /twitterで救援情報がチェーンメール化した事例と情報拡散の在り方 http://ow.ly/4hPSG


上のリンク先の記事を読んで考えた。
正しい情報を得るためにどうしたらよいか?


ネット上の情報を信用しない人の特徴は、
情報は、正と誤の2種類に分けられる、と考えていることだと思う。

そして、一昔前までは、情報リテラシーとは、
マスメディアが流した情報の正誤を見極めるスキルのことだったのかもしれない。

けれど今の時代は、ブログやSNSなどを利用して、
様々な立場の人がそれぞれの意図で多種多様に情報を発信している。
ネット時代の情報リテラシーとは、その中から自分の判断に必要な情報を収集し、
それを的確に(not equal 正確に)シェアするスキルのことだ。


ネット上でデマが広まった原因として、リンク先の記事で取り上げられているのは、
当事者として個別具体的に仙南中央病院の情報を広める意図の投稿と、
それよりも俯瞰的に太平洋沿岸地域の被害の大きさを示す意図の投稿が、
Twitterの非公式RTという積極的な情報行動によってミックスされた事例だ。

また、ネット上でデマが広まる事例としては、ジョークのつもりで発信した情報が
いつの間にか真実として伝播するケースもよく言われていること。

いずれのデマも、オリジナルの情報の発信者には、
情報を隠そうとか誤った情報を流そうとかいう意図は無いし、
発信された時点では、決して誤った情報とは言えないのだ。
それが誤った情報となる原因は、受信者の"誤読"にある場合がほとんど。
文中に表れない発信者の意図の"誤読"が根本的な原因だ。
オリジナルの発信者の人格や心理状況を関知しない受信者がその情報を
シェアできるというソーシャルウェブの環境が、それを助長しやすいのかもしれない。
かといって、これはメールやクチコミよりスピードが速いというだけであって、
リアルなコミュニケーションの中でも、もちろんデマは生まれる。



原発事故の報道と、それに関して東電に対する批判が強まっている。

僕は、東電の発表が信用できるかを考えるとき、まず東電の社風を想像してみた。
「電力の安定供給」こそが存在意義である東電に、危機発生時のアジリティはなさそう。
危機管理の甘さや、段取りの悪い広報対応は、意外にも東電のイメージと重なった。
たぶん、彼らの能力の範囲内で、彼らは精一杯のことをやっているのだと思う。
東電に全幅の信頼を寄せることは無いし、そこから出る情報も充分ではないけど、
出すべき情報はちゃんと出してると僕は判断した。



完全に正しい二次情報なんて、今も昔も存在しない。
完全に正しい一次情報を得るための絶対的な方法も存在しないけど、
必ず必要なのは、正確性を期待できる情報源を押さえること。
曖昧さを低減させるために、その情報の真偽を確かめることも大事だし、
それが誤りや不充分である場合も想定して、他の情報源も確保しておけばなお良し。

このあたりのことって、高校の「情報」の授業ではどう教えてるんだろうか。
僕も知りたいよ。

2011/03/15 08:52:56
読了。冷静にさせてくれてありがとう。阪神の教訓は必ず役に立つ。RT @kuro1969: 必読。RT @satonao310: 阪神大震災の被災者として共感します。→「被災者の役に立ちたいと考えている優しい若者たちへ~僕の浅はかな経験談~」 http://ow.ly/4essD


さとなおさんのツイートをRTした黒須さんのツイートをコメントつけてRTしただけなんだけどね。
mentionと公式RTとふぁぼりを通知してくれるアプリ「Boxcar」を使ってるので、
RTした直後からプッシュ通信のポップアップが、消してもまた表れ、まるでパレードのようでした。

この記事読んで自分の非力さを思い知らされました。
人の命を救う能力が、僕には無いことを。
そのかわりに僕は、人の心を豊かにする能力を磨こう。
それが僕にできる、日本復興への貢献なのだから。

【地震発生】
その地震は、初めはゆっくりと始まり、やがて、
生まれてから体験したことの無い激しさで揺れ、
完全に収まるまでは3分くらいかかったと思う。

新宿のオフィスにいた僕は、机の下から這い出てすぐさま、
これは習慣になっているのだが、気象庁のサイトへアクセスし、
宮城県で震度6強が観測された巨大地震であることを把握した。

平安な日常が、引き波のようにサァーっと白けていくような感覚がした。


僕のすぐそばに席を構える総務部が、すぐさま災害対策本部を設置し、
全国に30以上ある全オフィスに連絡、被害状況の確認を開始した。
東北支社を含むいくつかのオフィスとは連絡が取れない。

一方で僕は、自分の心境と相談してその日の通常業務の継続をあきらめ、
Twitterや新聞社のサイトなどで情報収集を開始。


埼玉の自宅まで32kmも離れている僕は、当然帰宅困難者となり、
TwitterやUstream見たり、コンビニで缶チューハイ買って飲んだり、
少し仮眠を取ったりして、オフィスで一夜を明かした。

結局家に帰り着いたのは、地震発生から26時間後の、翌日夕方5時頃だった。



【知人の安否】
東北支社に勤務している社員は、全員の無事が確認できた。
仙台市太白区に住む伯母も無事。自宅にいるらしい。
福島第二原発のある富岡町で暮らす伯父は、仕事で埼玉にいて無事。アパートは津波に流された。
宮城県名取市で暮らす大学の友人も無事。避難所の様子をブログにアップしている。
他の友人たちも、本人とはやり取りしてないけど、
人づてに、あるいはTwitterやFacebookで無事を確認した。

幸いにも、僕の大切な人たちの中に、亡くなった人はいない。
けれど、彼らの大切な人たちの中には、今も行方不明の人がいると聞いている。

九段会館の天井崩落で亡くなられた方は、
小中学生くらいの頃に教会でお世話になった人の姪だとか。
同じ部署の後輩は、実家が福島第一原発から約1kmの所にあるらしいが、
家族はなんとか全員無事で、現在は栃木県内に避難しているとか。
母校の筑波大学は、校舎・施設の被害がひどく、授業再開のメドは立っていない
自宅が断水している友人がたくさんいる。

僕の見える世界に、はっきりと傷を残している。
あの地震から、今日でようやく10日が経った。



【僕の生活への影響】
被災地の方の苦労に比べれば、僕の生活への影響なんて大したことない。
けれど、元どおりの生活への第一歩として、現状を冷静に捉える意味も
含めて、ここに記録を残しておきたい。


・帰宅困難、出社困難

地震当日は家に帰ることができなかった。
週明けの月曜も、鉄道が運休し、出社できなかった。

・通勤の負担増

鉄道の運行本数減による混雑と待ち時間の増加で、
普段より20~40分ほど通勤の所要時間が延びている。
今は特別に9時30分出社の許可を得ているけど、
これをいつまでも続けているわけにはいかない。

・業務増

東北支社で担当していたある業務を引き受けた。
月あたり2営業日分くらいの工数がある業務が、
現在の自分の業務に乗っかる感じか。ちょっと大変。
あと、上場に向けた社内の動きも、少し変わるだろうと思う。

・計画停電

自宅は対象地域に入っている。第2グループだ。
けれど、停電の時間に家にいたことがまだない。
毎日MDコンポの時計を再設定するのが少し面倒。
一方で、勤務先の新宿区は対象外。
自宅が22時まで停電の日は、20時過ぎまで残業するようにしている。

・商品の品薄状態

スーパーやコンビニからパンが消えた。牛乳もない。
都心はまだマシなようで、新宿でパンを買って埼玉に持って帰るような状況。
最近ようやく、コンビニでレーズンロール7個入りが買えた。スーパーはまだ品薄。

・キッチン

自宅は今、順番に部屋をリフォームしている最中で、今はちょうどダイニングキッチン。
古い流しは既に解体済なのだが、代わりに取り付ける予定のシステムキッチンが、
パナソニックの工場が稼動していないとかで、納入のメドが立たないらしい。
これは地味に痛い。食器は洗面所で洗ってるし、焼く料理が作れないし、
母のストレスが徐々に溜まってきたのがわかる。あと、冷蔵庫は今、俺の寝室にある。

・物損

リフォームのために父の勤務先の倉庫のスペースを借りて、
使用頻度の低いものなどを預けていたのだが、
積んだダンボールが崩れているらしい。詳細被害は未確認。

・プール、ランニング

仕事帰りに通っていた辰巳のプールと、週末に通う錦糸町のプールが、
いずれも損傷がひどいとかで、無期限に営業を停止している。
東京体育館プールは無事らしいけど、こちらは節電のため営業見合わせ。
ランニングステーションも閉業時間が早まってて利用できない。

・消費活動

毎年春分の日を含む時期に開催されていたマルイのセールが実施されなかった。
セールでスーツを買おうと考えていたのに、アテが外れてしまった。
百貨店はどこも17時か18時には閉まってしまうので、仕事帰りの買い物ができない。
映画館もレイトショーが中止になったりして、こちらも仕事帰りに寄れない。
タワレコ新宿店で19日に予定されていたタニザワトモフミのインストアライブも中止に。
首都圏経済に少しでも貢献すべく、いつもどおりの消費活動をしたいけど、
電力不足は深刻で、なかなかそうはさせてくれない。
福島第一原発は廃炉が決定的だし、今後首都圏の電力事情はどうなるんだろう。

・ストレス

普段はベッドに入ればすぐに眠りに落ちる僕が、地震後はなかなか寝付けない。
津波被害の映像の見過ぎなのか、ちょっとナーバスになっているかもしれない。

ブログネタ
充実してるなぁと思うのはどんなとき? に参加中!
昨年9月にこんなツイートをしていた。

"ぶっちゃけると今の業務が少し退屈になってきたのは、競争環境がないからじゃないか。
勿論想定外のリアクションも面白いトラブルもあるけど、
自分のパフォーマンスによって誰かと差がついたりしない。
ライバルは自分なのだ。
だから、圧倒的に頑張らないと満足できない業務なんだろう。"



最近は、成長した後輩に多くを任せられるようになったおかげで、
自分が取り組むべき業務に集中できる環境が整ってきたし、
周りのメンバーからも刺激を受けている。

「現状維持の自分」と競争している感覚のある今、
充実感はとても高まってきている。



「生産性向上」が、今の俺にとっては喫緊の課題。

まず、メールが多過ぎる。
内容読まずにフォルダへ保管しておくだけのメール。
日経のメルマガ。IT系雑誌のメルマガ。
社内の人から届く読み物系レポート。
「あとで読む」フォルダに常に50件ぐらいメールが溜まってる。

俺が担当する業務は、設計しながら運用している段階なので、
マニュアルのようなものが、実は無い。
月次の業務スケジュール表も、実は昨日初めて作った。
日々発生する作業をレギュラー化させられないでいて、
マニュアルの無い単純作業が、とても非効率だ。
ここは早急に改善したいところだ。

他部署の業務ガバナンスを効かせていくという業務の特性上、
タスクを進めれば進めるほど問い合わせが増えるという状態。
漸増するそれらの問い合わせに対して、
俺のスケジュールの立て方が追いついていない感じがある。

これらの問題をある程度解消できれば、
1日あたり1時間、週に5時間くらいは時間を作り出せると思う。
それを、なかなか進捗がおぼつかない新たな業務に充てるか、
それとも早く帰って読書に充てるかしたい。

本気で、インプット/アウトプットを増やしたい。


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