金曜日、文化地理学実験実習の巡検で東京に行った。

ホントは朝9時過ぎに秋葉原集合、
御茶ノ水~新宿~大久保コリアンタウン~中野~高円寺~下北沢~渋谷
というコースだったのだが、
やむにやまれぬ理由(次の記事を参照)で中野からの途中参加。


中野ブロードウェイで自由行動。
知らなかったけど、このショッピングモールの2階以上は
オタクショップがひしめく不思議空間だった。

っていうかオレはこういう場所ニガテ・・・。
以前秋葉原にクロノトリガーのサントラを探しに行ったときも、
大通りを歩くだけで気が滅入ってしまった。
裏通りに入ればもっとすごいと聞く。

だが文地にとっては中野は「サブカルチャーの街」。
サブカルチャーが支配文化になりもはやサブカルチャーではなくなってしまった
「オタクの街」秋葉原とは区別する。
中野の嗜好はあくまでもマージナル。
一般的な世界に暮らす人たちが自分の変癖を解放させる場所だ。
もっと時間があれば、きっとオレを受け入れてくれる店も見つかっただろう。


オレは下北沢のファッション産業について、駅近くの本多劇場前で発表。
さらし者。

オレはどちらかと言えば中野よりも下北沢に近い。
今回の巡検の案内人のTAも、こんなオレに、渋谷にはよく来るのかと訊いてきた。
秋葉原で伝説的な卒論を書いたこのTAは、
オレを自分とは違うタイプの人間だと認識したんだろう。
だが実は渋谷は3回目。
しかもその内訳は、忘年会1回、授業2回。買い物はしたことがない。
オレは若者のメインカルチャーからも距離を置いている人間だ。
初めて行った高円寺。
時間の都合で商店街(純情じゃないほう)を素通りしただけだったが、
オレの気を引くものがある街だった。もう一度行こうと思う。
もっと山手線の西側を開拓したい。


比文生は、「比較文化」という言葉に
少なからず惹かれて入学してくるんじゃないかと思う。
なんか東京っぽい。
比文は東京かぶれの集まりだっていう自虐的な見方もあるけど、
どうせ世間は情熱と体裁だから、東京は比文生を受け入れてくれるのだ。
渋谷の人込みをみんなで歩きながらそう思った。


さぁて、文化地理学(文地)と比較・現代文化(ひげ文/比現文)、
オレはどちらを専攻すれば良いのだろう。

もしイメージ論的なことを研究するんだったら、手法が異なる文地はきついかもしれない。
都市社会学だったらどっちでもいいと思う。
サバービア研究だったら文地だろう。
でも選ぶ基準は分野の問題じゃない。
比文で唯一研究室の代わりとなるような部屋を持っているのが文地だ。
ゼミもあって、引っ張られながら卒論の指導が受けられる。
スポデー引退後の大学生活が保障される。
方や比現文は何もない。
ゼミも研究室も、自分と同じコトをやってる教員もいない。
いわゆる放置プレイだ。マイペースなヤツには向いてる。

自分のキャラを考えたら比現文だろうと考えて、専攻希望は比現文で出した。
どちらが自分をより高められるのか。
んなことが判断できたらこんなに迷ってないか。

専攻は比現文だけど文地部屋に通うというテもあると松井先生は言ってた。
比文の専攻の壁は低いから、またげる自信がある。


そういえば、松井先生の実家(現在は先生の親がふたり暮らし)が、
オレの実家と激近だということが判明。100mも離れてない。
なんと出身中学も同じだった。

・・・地縁っていうのはそれだけで親近感を持たせるものだ。
ヴィジブルなコミュニケーションはまだ健在だ。