紳士服店でのバイト、
実は最近調子が悪くて、
ぜんぜん成果が出ないかんじだった。

接客してるつもりで接客になってないと何度も怒られた。

個人予算の半分にも到達しない日がずっと続いて、
新しく入ってきたバイトに立場をおびやかされて、

もう何をしたらいいのかすっかりわかんなくなってた。


ある日、お客さんがいないときに
お店にあるA5のウラ紙を使って、
店長や店長代行に教わった販売のやり方とか、
会社の行動方針だとかを書き出して、
自分なりに自由に言葉を付け足していろいろ考えてみた。

なんかこんがらがってた頭の中がほどけていく感じで、
何をやるべきかクリアになってきた。
コーディネートと顧客作りのために、
「楽しい接客」こそが必要不可欠なのだと。

店長とはものの考え方がだいぶ違う。
店長が発した言葉をそのまま消化しても栄養にはならないんだ。
だから自分の言語に変換する必要があったんだ。


けど、「楽しい接客」を念頭において接客してもどうもしっくりこない。

やっとわかった。

俺は、いろいろ書きなぐって最後に「楽しい接客」と書いた例のメモを取り出して、
接客の文字の上に二重線を引いた。

こんなかんじ。

楽しい接客

自分とお客、両方の暮らしを楽しくすることを考えるんだ。
優先するべきは、接客じゃない。


今日、久しぶりにスーツ2着売りができた。
なんか調子良かった。お客さんとの会話が自然に発展した。

インターン前に原点に辿り着けてよかった。