メリークリスマス!


街には恋人たちが溢れ、行列をつくる。
クリスマスって、「恋人たちのため」のものだったんだ。

クリスマスを、そういうものとして考えたことはなかった。
俺にとっては、あえて言えば「人を愛するため」のクリスマス。


もともとキリスト教におけるクリスマスの意味は、
「神が人間を愛したように、あなたたちも互いに愛し合いなさい」
という聖書のメッセージの中にある。
その対象はもちろん、家族、友人、同僚、その他世界の全てを指す。
「クリスマス休戦」なんてものがあるのも、こういう考えによる。
それが、いつの間にか独り身にとって肩身が狭いイベントになってしまったわけだ。



12月24日、この聖なる夜には、
21年間、毎年欠かさず教会へ行っている。

一年に一度だけ、クリスチャンになる。
この日ぐらいは、世界じゅうのイヤな事すべて忘れて、
イエス・キリストの言葉を信じてみてもいいんじゃないかって思う。



牧人ひつじを まもれるその宵
たえなるみ歌は あめより響きぬ
喜びたたえよ 主イェスは生まれぬ
( 「The First Noel」 )



今年、その教会の代表が若い新人に変わって、
従来のミサを「カフェ形式」でおこなった。

200円均一のメニュー
フリードリンク
キリスト誕生場面の小劇
キャンドルサービス
聖書の朗読
賛美歌の合唱

「心やさしければ」、人間が互いに殺しあう世界じゃなくなるのに。

はじめて聞いた賛美歌の歌詞に感極まってしまった、
ハッピークリスマス。