下北沢に行ってきました。

ぶらりと歩くだけでもあんなにオモシロい街は、ないでしょ。

不規則的な路地に雑多なショップが立ち並んで、
均質化された郊外空間に慣らされた身としてはうらやましいほど、
いろんな文化を生み出している街だと思います。





でも、小田急線の地下化工事に併せて再開発計画が持ち上がっていて、
街のど真ん中にでっかい道路と駅前ロータリーが作られようとしています。


「防犯」などの名目で計画実行を主張する区に対して、
「文化的営みを守る」ことの価値を訴える反対派が、
「Save the 下北沢」という運動を展開しています。



下北沢で起こっていること



オレとしては、開発に反対ですね。
巨大資本がほとんど侵入せず、ここまで育ってきた街に、
今さら道路を作ってモータリゼーションの受け皿にして、
ビルが建って、街が変わってしまえば、
下北沢の魅力である文化的多様性をぶち壊すことになります。


ここのライブハウスや劇場で努力を積み、
いまや第一線で活躍しているミュージシャンや俳優もいっぱいいます。

開発は、その感性が育つ土壌をこの街から失わせるかもしれません。



周辺の渋滞を解消することは経済効果をもたらすけれども、
下北沢の文化的な営みだって、経済効果をもたらすはず。
ファッション・エンタメ・コンテンツ産業の発信地であるのは明白。
その気になれば街としての資本価値も数値化できるはず。

むしろ下北沢の価値はそういうものに還元されないところにある。
最近のオレのブログで繰り返し言ってきたような新しい価値観に対応する、
新たな価値基準が通用するなら、説得力のある反論ができるんだろうけど。


それにしても乱暴な計画が進行してるなーと思います。









今回はあまり時間もなかったんで、東口~南口だけを散策しました。



ビレバンで見つけたCDが良すぎて買っちゃいました。

DE DE MOUSEの「tide of stars」というアルバムがかなり良いです。
星空ミュージックとでもいいますか。

RAMRIDERは衝動買いでした。
収録曲がほとんどREMIXのアルバムを俺に買わせるのは、
シモキタ的、ビレバン的雰囲気演出のなせるワザですね。

エレクトロニカ・ヒップホップと呼んでいいのか、
Jemapurというミュージシャンのアルバムが気に入りました。
弱冠19歳というポップが信じられない世界観の構築っぷりです。
でもオレの肌に合わないラップが流れてくるのに違和感があって、
結局買いませんでした。







社会人になっても、
土日にぶらりと訪れたい街です。

片道1時間半は若干遠いですけど・・・。