今さらココで書かなくてもみんなわかってると思うけど、

「人材業界」って、別に「人に関わる」仕事をやってるわけではない。


なんとなく「人材業界」とひと括りにできそうなビジネスの集合であって、
まとめることにはあまり意味が無いし、誤解を生むような気もする。




「人材業界」というものが

「人を扱う」「人に対して何らかのサービスを提供する」

というのは間違ってはいないだろう。

では、どういう点を無視して「人材業界」と括られてるんだろうか。





一般的に「人材ビジネス」に含まれると思われる事業を、
自分なりに分類してみた。

もちろん、個々の企業が展開しているものによっては、
横断的なものもあるかもしれないが、ここではとりあえず置いておく。




「アウトソーシング」・・・派遣、業務請負

「流動化」・・・求人広告、人材紹介、就職支援

「能力・人材開発」・・・研修(+スクール)、コンサルティング




「アウトソーシング」ビジネスっていうのは、
企業に対して人材を労働力として提供するサービス。
留意すべきなのは、派遣労働者の雇用主は派遣会社だということ。
つまり労働者に対してサービス提供は行っていないという点がミソ。


「流動化」ビジネスっていうのは、
企業と労働者それぞれを対象にして、
人材の需要と供給とをマッチングさせることを提供するサービス。
労働者に対するサービス提供が無償である点がミソ。


「能力・人材開発」ビジネスっていうのは、
個人を対象にして能力開発プログラムを提供するサービスと、
企業を対象にして人材開発プログラムを提供するサービスがある。
前者には英会話教室や塾、広い意味では私学も含まれるかもしれない。
「労働者」ではなく「個人」に対する有償サービスである点がミソ。
また、利潤追求の肯定によって「教育界」と線引きされる点もポイント。







「人と関わる仕事がしたい」
「人を元気にしたい」
「人を成長させたい」

そんな熱い思いを抱いていらっしゃる大学生のみなさん。


人材ビジネスはおもしろいけれど、それがいったい、
誰に対してどんなことをする仕事なのか、理解してもらって、
それに従事することに魅力を感じたら、

ぜひこのビジネスにジョインして欲しいと思います。