社内の飲みでたまたま社長と席が近くなり、少し話をした。

この方は、1年ぐらい前に就任した、設立以来3人目の社長。
創業者ではなく生え抜きということもあり、
前の2人に比べて凡庸な印象を持っていたが、
今回はいい話を聞けて、さすがだなと思った。


人気モデルでも有名スポーツ選手でも憧れの企業経営者でも、
会おうと思えばたいていの人には会って話ができる、という話。
もちろんそのためには、相手の行動予定を調べたり、
その相手を紹介してくれそうな人と関係を築いたり、
ちゃんと計画を練って、というアクションは必要になる。

でも、会いたいと思っても、その本気度と会うための労力を天秤にかけて
割に合わないと判断したら、アクションはとらないだろう。
殊に、相手が有名人なら、割に合わないことが多くなる。
だからみんなアクションしない。そりゃ当然の話だ、と思った。

そんな反論を意識したかしないかはわからないけど、社長は続けた。
実際は、会うまでの工夫や苦労、そういったプロセスに意味がある、と。
失敗してもいいから、プロセスを経験することが大事。次につながる。


あ、そっか。


何でも効率とか成果見込みで判断して行動してるだけじゃ、
経験できないことがあるんだ。
意外に、忘れていたことだった。

例えば、別に本気で彼女をつくろうと思ってなくて
合コンに参加して恋の駆け引きをする手間が割に合わないと思っても、
ちゃんとそういうのはがんばった方がいいよ、ということになると解釈。


俺の効率主義はちょっと過剰だなーと反省。
前述のソーシャル・ゲインを得るために、ウェブで仲間を探したり、
あるいは全然コネのない組織の活動に突撃参加してみたり、
直接的な受益がなさそうなことに対しても、もっと積極的にならなきゃー。