「ビルマVJ 消された革命」 - Choo DATABASE & REVIEW

軍事政権による民衆弾圧と、それに果敢に立ち向かう僧侶たち、そして民衆を
隠しカメラで追った、衝撃の記録。

憤りと悲しみと無力さと正義感で感情がぐちゃぐちゃになった。本当にすごい。
ビデオジャーナリスト達が命を賭けて撮った映像に僕の体は反応し、
複雑骨折寸前だった。おかげで目が醒めた。


この映画、日本人ジャーナリストが至近距離から狙撃され倒れる瞬間が出てくる。
もう何でそういうことになるのか全然腹落ちしなくて、
国が国民を痛めつける行為がまかり通るその道理が理解できなくて、
その映像をどうやって考えればよいのかわからくて、変な汗が出てきた。

これは他国の内政問題かもしれないが、それ以上に人権の問題。
映像には、そう思わせるパワーがある。

さらに言いたい。この問題でビルマに圧力かけるなら日本人が適任なんだ。
この映画はアカデミー賞で注目され、セレブが配給権を獲得するなど
欧米圏での話題性は大きい。それだけに、長井さんの死に対して行動しないと、
日本人なにやってんだってことになるぞ。

ちくしょー、何すればいいんだ。


http://www.burmavj.jp/
上映館は、渋谷と表参道のちょうど中間ぐらいにあるミニシアター、イメージ・フォーラム。
ぜひ観てほしい。賛同してほしいから。


映像の本質は撮る者の意志。
政治的な意味を差し引いても、筆舌に尽くせぬよい作品だった。