2011/03/20 22:35:43
よくまとまってる!必読!RT @touhokujishin: 仙南中央病院の事例を元に解説 /twitterで救援情報がチェーンメール化した事例と情報拡散の在り方 http://ow.ly/4hPSG


上のリンク先の記事を読んで考えた。
正しい情報を得るためにどうしたらよいか?


ネット上の情報を信用しない人の特徴は、
情報は、正と誤の2種類に分けられる、と考えていることだと思う。

そして、一昔前までは、情報リテラシーとは、
マスメディアが流した情報の正誤を見極めるスキルのことだったのかもしれない。

けれど今の時代は、ブログやSNSなどを利用して、
様々な立場の人がそれぞれの意図で多種多様に情報を発信している。
ネット時代の情報リテラシーとは、その中から自分の判断に必要な情報を収集し、
それを的確に(not equal 正確に)シェアするスキルのことだ。


ネット上でデマが広まった原因として、リンク先の記事で取り上げられているのは、
当事者として個別具体的に仙南中央病院の情報を広める意図の投稿と、
それよりも俯瞰的に太平洋沿岸地域の被害の大きさを示す意図の投稿が、
Twitterの非公式RTという積極的な情報行動によってミックスされた事例だ。

また、ネット上でデマが広まる事例としては、ジョークのつもりで発信した情報が
いつの間にか真実として伝播するケースもよく言われていること。

いずれのデマも、オリジナルの情報の発信者には、
情報を隠そうとか誤った情報を流そうとかいう意図は無いし、
発信された時点では、決して誤った情報とは言えないのだ。
それが誤った情報となる原因は、受信者の"誤読"にある場合がほとんど。
文中に表れない発信者の意図の"誤読"が根本的な原因だ。
オリジナルの発信者の人格や心理状況を関知しない受信者がその情報を
シェアできるというソーシャルウェブの環境が、それを助長しやすいのかもしれない。
かといって、これはメールやクチコミよりスピードが速いというだけであって、
リアルなコミュニケーションの中でも、もちろんデマは生まれる。



原発事故の報道と、それに関して東電に対する批判が強まっている。

僕は、東電の発表が信用できるかを考えるとき、まず東電の社風を想像してみた。
「電力の安定供給」こそが存在意義である東電に、危機発生時のアジリティはなさそう。
危機管理の甘さや、段取りの悪い広報対応は、意外にも東電のイメージと重なった。
たぶん、彼らの能力の範囲内で、彼らは精一杯のことをやっているのだと思う。
東電に全幅の信頼を寄せることは無いし、そこから出る情報も充分ではないけど、
出すべき情報はちゃんと出してると僕は判断した。



完全に正しい二次情報なんて、今も昔も存在しない。
完全に正しい一次情報を得るための絶対的な方法も存在しないけど、
必ず必要なのは、正確性を期待できる情報源を押さえること。
曖昧さを低減させるために、その情報の真偽を確かめることも大事だし、
それが誤りや不充分である場合も想定して、他の情報源も確保しておけばなお良し。

このあたりのことって、高校の「情報」の授業ではどう教えてるんだろうか。
僕も知りたいよ。