左足のくるぶしを痛めました。

痛みの発端は、先週に走ったハーフマラソン。レース終盤、疲れて体が思うように動かなくなってくるとなぜか、右足のつま先が左足のくるぶしに何度も何度もぶつかってしまうのです。明らかに僕のランニングフォームが原因なんですけどね。
普段7,8kmの距離をジョギングするときはわかりませんでしたが、足を踏ん張れなくなるほどエネルギーを消耗した状態で現れる本来の僕の走りは、どうやらかたちがあまりよくないみたいです。


これを身近なビジネスシーンに置き換えて見渡してみると、僕の周りにはかたちの悪いものがたくさんあります。要領を得ないメール、インデントの乱れたWordファイル、関数の美しくないExcelファイル、調子の揃ってないプレゼン資料…。強引な営業活動、広告展開なんかもそう。
こういうかたちの悪いものを使うとしても、瞬発力さえあれば何とかその目的を達成できることが多いのではないでしょうか。だから、短期的に成果を上げることが評価される環境(昨今の企業環境がそれに当てはまるかどうかの議論はさておき)では、かたちがあまり美しくなくても、それが許容されるというか、問われなくなります。
けれど、そんなかたちの整っていないものをベースにして成果を上げ続けることは不可能です。不可能とまでは言えないとしても非効率です。なぜなら、かたちの悪いものを用いて上げた成果は再現性が低く、またフォロー活動など、その歪さを補うために簿外の労力を費やし続けなければならないからです。


かたちを整えることはたいへんです。難しいかもしれないし、時間がかかるかもしれない。けれど、それに多少の労力を費やしてでも、成果の再現性や円滑なプロセスを手に入れることにはメリットが大きいはず。業務にせよスポーツにせよ、その活動をしばらく続けるつもりなら、かたちの悪さを意識して、それを改善することを心得なきゃと思うところです。