僕の両親はクリスチャンで、小さい頃は、教会の日曜礼拝に毎週連れて行かれていました。
結局僕はクリスチャンにはならなかったけれど、
クリスマスイヴの礼拝だけは特別で、毎年欠かすことなく通っています。


その、通い続けた教会は上野にあるのですが、この宗派の支部のような位置づけで、
本部から担当の牧師夫妻が任命され、数年に一度交代するしくみになっているようです。


昨年も牧師の交代があり、新しい牧師さんにお会いしたのですが、
彼はなんと27歳(既婚)。

2つも年下・・・。

聞いた瞬間、ここ最近でいちばん強烈に、自分がもう若くはない歳であることを
実感させられてしまいました・・・。



クリスマス礼拝の最後は、決まって牧師さんがお話をすることになっています。
これまでの年配の牧師さん(といっても40,50代の方がほとんど)は、
とてもフレンドリーに、やわらかい口調で語りかけるようにお話をされてきたのですが、
27歳の牧師さんは・・・なんか、熱いのです。「若い宗教家」というとイメージにぴったりな、
言い回しはちょっと冗長だけれども情熱的な、まさに「スピーチ」をするのです。


思えば、同世代が信仰を語る場面には、これまでお目にかかることはありませんでした。
さまざまな愛と憎しみが交錯する世界に対して、同世代らしい視点で、降誕祭を祝わんとする
彼の想いのストレートさが伝わってきて、聴き始めはその熱さに少し辟易したのも本音ですが(笑)、
素敵なクリスマスメッセージが聞けて幸せな気分になりました。

それと同時に、自分はああいうスピーチのスキルを磨く機会を
もう5年以上も失くしてしまっているなぁと、危機感を覚えざるをえない、聖なる夜でした。